About Elcondorpasa
観戦記が見つかりました。
1998.8.1 門別・木村牧場(ファンタストクラブ)にて
訪問に際して、二ノ宮厩舎の佐々木幸二調教助手に大変お世話になりました。この場を借りて深くお礼申し上げます。
休息は思い出の地
エルコンドルは外国産といっても、渡邊オーナーが自分で繁殖牝馬を購入し、配合相手を選んで生まれたので(ヒシアマゾンも同じパターンですね)、トレーニングセールなどで購入された馬とは一味違います。2歳(旧)から入厩前の期間は、北海道の門別・ファンタストクラブの木村牧場で乗り込みをされていました。いいわばここは、第二の故郷。ちなみにファンタストクラブはひとつの敷地内にいくつもの施設があり、でかい。めっちゃでかい(木村牧場の隣には藤澤厩舎の外厩施設がありました)。
木村牧場(というよりファンタストクラブ)は生産牧場や繋養施設ではなく、どちらかというと育成牧場に近いため調教施設や馬房もトレセンとあまり変わらない状態でいられます。厩舎には最大20という馬房制限があるので、このような施設を利用しないとそれ以上の頭数を管理できないわけです(放牧中だからといって乗り込みをしないわけではない、もちろんしない場合もありますが)。通常馬房には馬の名前などが表示してあるんですが、ファンが勝手に訪れて勝手なまねをしないよう、エルの馬房には何も表示してありませんでした(そーすれば気づかれないだろう、と…)。その作戦は見事に成功し、私はまったく気づきませんでした-_-;。
感激の生コンドルの印象は「???意外とふつうじゃん???」。隣にいたダイワスペリアーのほうがよっぽどオープン馬っぽい雰囲気でした。見慣れない訪問者に興味津々といわんばかりに、手を差し出すとじゃれて噛みついてくる(本気で噛んではこないですけどね)。他の馬を見に行こうとすると前ガキはじめる。なんだ、思いっきり子供っぽいなあ。ただ皮膚は薄く、何よりケツはでかい!。
そんな感じで1時間ほどエルとじゃれあっていたら、なんとたまたまこの日はエルやスペリアーの蹄鉄を打ちかえるらしい!それはぜひ見たい!とゆーわけで、図々しくもさらに長居をしました。ところが…普段は素直に変えさせてくれるみたいなんですが、どうにもじっとしないでうるさいところを見せていました。やはり我々が気になっていたのか、それともじゃれてるうちにけっこう興奮してしまったのか・・・。約30分後、ようやく完了。装蹄師も汗だく。なんだか罪悪感。幸運にも、使用済みの蹄鉄を頂くことができました。